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「技術売る」衝撃の一言 [新聞記事]

オービック会長兼社長の野田順弘さんが、近鉄百貨店勤務時代に出会ったユニバックの営業マンから聞いた「私たちが扱っているのは単なる商品ではなく技術です」という言葉に大きな衝撃を受けたことを、日経6月10日の「私の履歴書」に紹介している。百貨店で売れないものはないと思っていた野田さんは、その言葉に「打ちのめされた」と表現し、その衝撃で売り場にいても気もそぞろになったと述べている。

百貨店では手に取るものは売ることはできても、目に見えないものを売る能力はないということを現代風に言い換えてみれば、課題を発見しその解決策を提供することが商いであると定義できないと顧客の要求に本質的に応えていることにはならないということであろう。

もちろん、今の百貨店が昔のように、売ってやるぞ欲しければ買いに来いというスタンスであろうはずもないが、サービスで身を立てようという集団、会社、そして日本という国のありようを考えると、この野田さんの発見はとても重い。
よいモノを作ればよい、よいモノが売れさえすればよいという時代を経て、いま日本は本当に価値のある「サービス」で国の形を整えていかなければならないところに来ていると思う。
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