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「水のまち」都留の水車 [エネルギー]

山梨県の都留市、大きな発電水車を見学することができた。

平成16年に市制50周年を記念し、「水のまち」都留のシンボルとして、またクリーンなエネルギーとして期待される小水力発電の普及啓発を図ることを目的に、市民参加型で小水力の発電所が設けられた。発電で生じる電力は市役所が供給先になる。

小水力発電とは何か?大規模なダムなどによって川をせき止め、大きな位置エネルギーを利用して大規模な発電を行うものと異なり、河川の水を「そのまま」使うことで発電を行うもの。当然、環境に対する影響も大規模ダムに比して少ないが、生み出せる電力も大きくはない。しかし日本のように多雨でかつ地形の起伏が大きいところでは、雨からも川の流れからもエネルギーを取り出さないまま海に下り、やがて消えてしまっている。海に注いでいる川の流れ、その一部でも簡易な施設を設けることによって電力に変換し利用しようというのが小水力発電。これまでは事例も少なかったが、地域で作り地域で使えるクリーンなエネルギーとして各地で注目が集まっている。

都留市では、市役所前を流れる家中(かちゅう)川に、最大で20kwの発電能力を有する直径6mの木製水車を設置し、常時(日中)は市役所の電力として、また夜間や休日等の市役所が軽負荷の際にはRPS法により売電を行い、庁舎使用の電気料と二酸化炭素排出量の削減を目指したもの。
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写真ではスケール感がわかりにくいが6mの直径の水車が回る様は迫力がある。もっとも電力を得ることだけが目的ならばもっと小型の装置もあるそうだが、市民にむけたシンボルとしての役割に重きを置いたためクラシックな水車が採用された。水を受ける羽が木製(松材)であることも環境親和性を感じさせる。

発電所の建設には国の補助金も使われているが、市民参加型の公募債(つるのおんがえし債)が募られ、これが建設費の概ね3分の一を占めていることは大きな特色になっている。都留市では、この発電所に続いて2号機を設置しており、二つの発電施設で市役所の使用電力の3,4割をまかなえるという。

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