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写真判定になった「最も」暑い年 [新聞記事]

ニューヨークタイムズ、2011年1月12日号 Justin Gillisの記事を読んで

NASAの発表によると、昨年2010年は観測史上最も暑い年であった。ただし2005年と並んでという但し書きつきだが。とにかく昨年の全世界の地表気温の平均値は、20世紀の100年間の平均値(57.0度:華氏)に比べて1.12度高かったし、しかも20世紀平均気温を連続して上回る34年目の年でもあった。(グラフ参照)
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特に2000年以降の10年間の高温は著しく、高温年の上位10のうち9年がこの期間に入っている。

昨年の夏の暑さといえば、ロシアでの2ヶ月間に及んだ異常熱波であり、広大なロシアの大半の場所で最高気温の記録を塗り替えたし、大きな被害をもたらしもした。そういえば、日本もロシアほどではなかったが、各地で史上最高気温を連発したとんでもなく暑く長い夏だった。やはり暑いのは日本だけではなかったということか。

一方でこの異常気象は、米国に限ればそう極端に暑くもなく多雨でもなかったようだ。確かに20世紀平均値を上回る高温多雨の年ではあったが、気温でみれば史上23位にすぎない。しかし、昨年は冬に東海岸で記録破りの豪雪があり、その後これらの地域が夏には記録的な猛暑に見舞われるなど、局所的にではあるが異常気象が頻発していたことも事実である。

しかし、昨年の異常気象は飛びぬけた「高温」というよりむしろ極端な「多雨」にあったと認識すべきらしい。パキスタン、オーストラリアでの記録破りの豪雨と洪水、米国内でもテネシーやカリフォルニアでの洪水は記憶に新しい。しかも今まさに、オーストラリアのクイーンズランドでは前例のない大規模な洪水が発生し甚大な被害を生じつつあり、今年も近年の異常気象と同様のパターンを繰り返しそうな雰囲気が濃厚である。

このところ、暮れから新年にかけて厳しい寒さが続いており、だからというわけではないが、あの猛暑の記憶も薄れがちである。どれくらい暑かっただろうと記憶をたどるが心もとない。これは、とかく忘れやすい人間の長所なのか短所なのか。忘れることができるから次の目標に立ち向かえるともいえるのだが。とはいえ、なんでも喉元過ぎればに流されているような気もするし...
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