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ろう城の市長に伝えたい [新聞記事]



東京では、著名な日本法人の代表が先陣をきって海外に脱出したという噂が続いている。福島原発から220キロも離れた東京のことである。まあ、日本の従順なメディアと違って、米軍情報を拠り所にした海外の主要メディアが書き立てる放射線のリスクを少しでも知れば、ましてや幼い家族を伴っていればなおのこと、逃げ出したくなるのもありかもしれないし、それをことさらに言い立てるのもどうかなとも思う。それでも少しはくやしいので、#ohikitorikudasai とか#douzodouzo とかのタグをつけてつぶやいてみようかなと考えたりしていた。
 
そこにこの記事だ。実は、自分の実家の仙台は原発から100キロで、やばいかなあとここんとこ考えていた。それが相馬だ。半分、いやもっと近いだろう、40キロ位かも。相馬には親戚もいるが、なによりそこの市長はあの立谷秀清氏。彼は医大を出た医者で大きな病院の経営者でもある。医療の専門家として放射線の本当の怖さも熟知しているだろう。なにより避難者が2千人以上いる自治体の首長としてどんな振る舞いをすべきか、あるいは絶対にしてはいけないかを誰よりもよく知っている。それは振る舞いに出る。直接に近くで接しているわけではないが、先日もNHKの取材に答えている映像を見た。彼の重い声も聞いた。抱えている難題が何かはわからないが、とにかく腹が据わっていた。据わった顔をしていた。これなら大丈夫だと感じた。そこへこの記事だ。「俺たちは絶対逃げない」
 、
ここで逃げたら、相馬市はなくなってしまうと市長は机を叩く。そうは書いてないが、彼のことだ、きっと叩いたと思う。30キロが許容範囲で40キロはその外かもしれないなどという理屈はいらないのだ。市長はこの決意を市民に向けたメルマガで表明した。そのタイトルが「ろう城」だ。柴田勝家かお前はと突っ込むのは、この震災が思い出に変わってからにしようと思う。
 
我々仙台一高の同期の人間ができることはただ一つだ。まけるな立谷。がんばれ立谷。俺たち仲間がついてるぞ。これを心で繰り返すだけ。君の気持ちは必ず通じるよ。ろう城市長に乾杯だ。
 
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