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相馬の子どもたちに [手紙を読んで]

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6月6日号の福島県相馬の立谷市長メルマガが届いた。先日天皇陛下が初めて福島県を訪ねられた(5月11日:写真は市のHPより)とき、相馬市の避難所で説明にあたっている市長の姿をTVで少しだけみることができた。元気そうだったが、体は大丈夫だろうか。今回のメルマガ、相変わらず被災の戦場で全力疾走の様子が伺えるが、フォーカスは被災地の子どもたち。深刻な体験を経た後の心のケアにどう取り組むべきかなど、子どもたちへの長期的な支援の仕組み作りを着々と前に進めている。よけいな注釈は不要。走りながら戦う市長の声に耳を傾けよう。

(以下メルマガより一部を引用する)

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 私が本心では、今回の震災の甚大な被害を受け止め切れていないように、悪魔のような津波に追われた子どもたちも、恐怖体験から抜け出せないでいる。加えて家族や友達を亡くした虚脱感が、本来あかるく多感であるべき子どもたちの感性をむしばんでいるのだ。学校が再開した4月18日以降、対策会議のたびに教育長から被災小中学校の様子を報告してもらっているが、PTSDはやはり深刻である。

 対応策として臨床心理士によるケアを考え「相馬フォロアーチーム」を結成し、きめ細やかな心のケアを始めたのが4月の末だったが、開始後からその仕事量の大さへの対応と継続性をどのように確保するかが課題だった。対象は幼稚園から高校生までだから、一人ひとりじっくりとケアをして成長の記録をとどめて、さらに最長15年経過を追うとしたら、人材と財源を長期的にマネジメントしなければならない。

 6月2日、この活動を理念と継続性と、透明性をもって着実に行っていく目的で、NPOとしての設立総会を行った。理事長には相馬市教育委員の山田耕一郎先生が、副理事長には立教大学教授で「難民を助ける会」理事長の長有紀枝先生が就任された。その他、相馬市内の有識者の方々と、福島から近藤菜々子弁護士が理事になられた。法人格を持つことによって相馬市としても支援しやすくなるし、寄付も集めやすくなる。何より目的と予算執行の間に客観的な検証を加えることが出来る。被災した子どもたちへの支援を長期間しっかりと継続するとともに、彼らの成長過程でアドバイザーになってもらえればとも考えている。
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