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お酒と肉とお菓子が大好き [雑誌記事]

ドリトル先生の憂鬱098、福岡伸一、AERA 2012.10.22より

寿命を制御する遺伝子として華々しく登場したサーチュイン遺伝子。この遺伝子を活性化すると寿命が延びることが、酵母、線虫、ハエなどモデル生物で報告され、さらにカロリー制限による寿命延長さえも説明できるかもしれないというところまできていた。ところが、ほんのここ数年の間にその仮説に疑問が出てきた。簡単に言えば、実験が間違っていたということらしい。そもそも「寿命」というマクロな事象が、たった一つの遺伝子によってコントロールされうるというアイデア自体がひ弱に過ぎたらしい。福岡先生によれば、「生命現象を甘く見てはいけません」ということのようだ。

ところが、ここにきてさらに追い打ちをかけるようなことになりつつあるという。すなわち、とんでも遺伝子の件はともかく、カロリー制限による寿命延長だけは間違いないとされていたものが、どうもそうでもないらしい。つまり、この寿命の延長効果は、ネズミのように寿命が短い(寿命は2年)生物に限って生じると修正せざるをえなくなっているという。

米国国立加齢研究所のアカゲザルを使った研究によると、ダイエットの寿命に与える影響を20年間にわたって根気よく追いかけたところ、死亡率に差が出なかったという。カロリーはエネルギー生産のため必須だが、代謝による活性酸素を生み出すため、過剰なカロリー摂取は長寿を結果として妨げるとこれまでは説明されてきたのだが、それはネズミのように代謝率の高い(したがって寿命も短い)動物には適用できても、サルには適用できないらしいのだ。

いやあ、これにはびっくり。健康長生きの秘訣は、とにかく活性酸素を不要に生じさせないことと信じてきた。信念?に従って、酒も肉も菓子も、見るからにカロリーに満ちあふれているものは、できるだけ控えめに心がけた。粗食がステキ、大食はイカンということにしてはいたが、これがなかなか守れない。それでも、とにかく食事には配慮して節食に努め、なんとか健康を維持し、長生きするぞと思っていた(もちろん勝手にだが)だけに、正直この話は、不意打ちを食らった思いだ。

福岡先生はこう言っている。
「長寿への道は複雑です。あまりヤセ我慢をするべきではない」

そうか、やせがまん、か。これで、いっきにタガがはずれたりして。
どうしようかな...


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