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夜明け前が一番暗い [気がついた]

1月も下旬になり暦通りに厳しい寒さが続いている。しかも今年の冬は例年になく気合いが入っているようで、暮れに冷え込みが始まってから、ほとんどゆるみがない。すっかり心の底までたるんでしまった日本人を、寒気が鞭打っているかのようだ。それにしても、寒い。東京で14日に降った雪が日陰にはまだたくさん溶けずに残っている。

冬至は暮れに終わっているので、普通に考えれば、そこから一日一日と日が伸びているはずで、1ヶ月も経てば、確かに心もち日が長くなったようにも感じる。暦で確かめると、この1ヶ月で35分も日没が遅くなっている。そういえば、暮れには午後4時を過ぎると、もう夕闇が近づいていた。いまは、4時なら日はまだ高い。輝きは弱々しいが、春は遠くないよと訴えているようだ。

しかし、その一方で、朝の様子は変わっておらず、春などどこの国の話だと言いたくなってしまう状況なのだ。というのも、毎朝6時に起きて歩き回るという習慣を持ってしまったがために、気がついた。6時に起きてみると、まだ真っ暗、星さえ残っているという状態がなかなか元に戻らない。さすがに、暮れのころよりは少しは明るくなってはきたが、日の出が遅い、依然として7時ころにならないと富士の山に日が当たり始めない。夕刻のころの日が長くなり始めているいう感じと大きくかい離しているように思う。

なんとも釈然としないので、日の出日の入りを暦で追いかけてみた。
昨年の12月1日の日の出は 6時32分、日の入りは 16時28分
今年の1月1日の日の出は 6時50分、日の入りは 16時38分
そして2月1日の日の出は 6時42分、日の入は 17時07分

この冬の2か月で、日没は確実に日が長くなって40分も遅くなっているのに、日出は少しも早くなっていない。日出と日没の時間の推移は、全く非対称になっているのだ。特に、日出は冬至から1ケ月以上経過しても、目立っては早くならない。12月から1月いっぱい、遅い夜明けが深い鍋の底のように続くのだ。

詳しい説明はここでは省くが、これは北半球の高緯度地帯に特有のことで、南半球では生じない。この不可思議な偏りが生じる理由は二つあり、その一つは地球の自転軸が公転面から23.5度傾いていること、もう一つは地球の太陽を回る軌道が正円ではなく楕円であることによる。特に、地球が太陽に最も近づく時が、暮れの押しつまる頃で、冬至の少し後というのが、北半球の暗く長い冬を創りだしているということは、実はあまり知られていない。(興味のある方は、「アナレンマ」で検索されることをお勧めする)

まあ、そんなわかりにくい話は置いておいても、この寒さいつまで続くのか。その答えを早く知りたいものだが。




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